大阪にある今宮戎神社は、関西で有名な七福神戎様(えべっさん)の神社です。
毎年1月9日から3日間かけておこなわれる十日戎では、商売繁盛を祈願し、盛大にお祭りがおこなわれています。
大阪の街を古くから支えてきた今宮戎神社は、なんばからも近く観光地としても有名になりました。
それでは、さっそく今宮戎神社の境内や十日戎の様子、今宮戎神社までのアクセス等を詳しくご紹介しましょう。
目次
【今宮戎神社】歴史や由緒
今宮戎神社は天照大神、事代主命、外三神をお祀りしている、西暦600年に創建された由緒正しい神社です。
七福神である戎様は、えべっさんと呼ばれ、地元の人々に慕われてきました。
もともとは漁業の神様として有名でしたが、大阪が町人の街となるにつれ、商売繁盛の神様としても厚く信仰されるようになりました。
地名からも大阪の人々と今宮戎神社の繋がりが深かったことがわかります。
例えば、なんばと心斎橋を繋ぐ橋は、今宮戎神社までの参道であったことから「戎橋」と名付けられ、大阪の人々を支えてきました。
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【今宮戎神社】境内の様子
今宮戎神社は大きな神社ではないため、15分程度で全てをゆっくりまわりくることができます。
今宮戎神社には厳格な参拝方法が定められていません。
昔から今宮戎神社では、本殿を参拝した後、ぐるっと回って後ろからも参拝する方法が有名です。
後ろからも参拝してえべっさんに感謝や祈願の念押しをおこないましょう。
本殿以外にも大国社と稲荷社があります。
東門の横にある大国社
本殿の裏にある稲荷社
十日戎の際は、本殿を囲うように、窓から福娘が笹の飾りを販売しています。
福娘が販売している飾りは全て同じなため空いている場所を狙いましょう。
社務所側の飾り売り場は比較的空いています。
正門の右手には手水舎があるので、手や口を清めましょう。
2021年6月現在は、新型コロナウイルス感染対策のためか、手水舎が封鎖されていました。
販売している御守
境内では、社務所の横にある授与所で御守が販売されています。
2021年6月現在、販売している御守はこちら。
福小判や交通守り、福よせ戎等、様々な御守が販売されています。
十日戎の際も授与所では、笹の飾りではなく御守が販売されています。
授与所は、今宮戎神社の正門から入って左側の建物です。
十日戎の際は、人込みで授与所の場所がわかりにくいため、とにかく左側の端にあると思って進みましょう。
授与所では、御朱印もありました。
社務所
授与所の前には古い御守を納める古札納所もあります。
【今宮戎神社】最大のお祭り十日戎
十日戎とは漁業の神、商売繫盛の神、五穀豊穣の神である七福神の戎様ことえべっさんを祀るをお祭りで、毎年1月9日から3日間連続でおこなわれます。
「商売繁盛で笹もってこい!」という掛け声が境内に響きわたり、朝から晩まで大勢の人が参拝するため、ミナミの地にとって特別な3日間です。
十日戎の最中は今宮戎神社や今宮戎駅、なんば、日本橋周辺に人がごった返します。
十日戎は1月9日を宵戎(よいえびす)、10日を本戎(ほんえびす)、11日残り戎(のこりえびす)といい、特に本戎に人が集中して参拝します。
3日間で100万人もの人が参拝する、大阪の中でもトップクラスに込み合うお祭りといえるでしょう。
私が十日戎へ行った際は、人が溢れて数十センチ先も見えないほどでした。
十日戎の最中、境内では無料で笹が配られます。
配られた笹には、福娘が販売している飾りを付けて、祈願し自分なりの笹を完成させます。
2021年の十日戎は、新型コロナウイルス感染対策として今宮戎神社が原則として参拝を断り、笹の飾りをネットで販売していました。
屋台で熊手を販売している風景も十日戎の名物です。
えべっさんは地元の方から愛されているため、なんばの飲食店へ行くとよく十日戎の笹の飾りを目にするでしょう。
屋台はなんば、日本橋方面から今宮戎神社まで立ち並んでおり、参道もとても楽しいです。
大阪名物のはしまき(お好み焼きを薄く延ばしてお箸にまいたもの)
屋台は、からあげ、ポテト、スーパーボール、くじ、飴、わたがし等、様々な種類のものが数百件以上ありました。
十日戎へ行く際の注意点
十日戎は人が多いため、動きやすい服装、靴で参拝することをおすすします。
今宮戎神社あたりの屋台はとにかく混んでいます。
屋台を楽しみたい方は、比較的すいており、道も混雑していない日本橋やなんば方面の屋台へ行きましょう。
十日戎が開催される1月9日から11日までの今宮戎神社は、深夜や早朝も門が開いています。
ですが、深夜や明け方は酔っ払いの方も多いため、参拝は13時から20時ごろの時間帯が良いでしょう。
今宮戎神社の周辺は、あまり治安が良い地域ではないため夜中に1人で行かない方が無難です。
今宮戎神社への入場は、警備員の方が誘導してくれます。
私は残り戎に行った際、今宮戎神社の境内に入るまで30分から40分ほど並びました。
入場後も境内は信じられないほど混んでいるので、同じ場所には2度と戻れないと思いましょう。
【今宮戎神社】アクセス
今宮戎神社の最寄り駅は、南海今宮戎駅です。
隣駅のなんば駅からも歩いて行ける距離にあるため、なんばからの参拝者も多くいます。
今宮戎駅となんば駅からの今宮戎神社へのアクセスをご紹介しましょう。
今宮戎駅からのアクセス
南海今宮戎駅の改札は、出てすぐに左折しましょう。
左折すると横断歩道があるのでセブンイレブンの左側、路地の方へ進んでください。
路地を直進します。
直進すると左側に今宮戎神社の正門、大きな鳥居があります。
さらに進んで十字路を左折します。
左折するとすぐ左手にも今宮戎神社の入り口がありました。
今宮戎神社という文字が彫られた石がありますが、正門ではなく東門となります。
今宮戎駅からは徒歩3分程度で到着するしょう。
なんば駅からのアクセス
まず、NANBAなんなんE8のから地上へ出ましょう。
直進すると横断歩道がありますが、横断せず右折してください。
右折後は、ひたすらに真っすぐ進みます。
10分程度直進するとまた大きめの横断歩道があります。
横断歩道を左へわたり、さらに正面の横断歩道をわたると今宮戎神社の堀が見えます。
今宮戎神社の正門へは、左折して堀沿いを進みましょう。
最初の角を右へ曲がり直進すると、右手に今宮戎神社の東門が見えてきます。
東門をさらに直進し、角を右折するとすぐ右手に正門があります。
NANBAなんなんE8からは徒歩15分程度で到着するでしょう。
十日戎の際は、NANBAなんなんE8から今宮戎神社までの道のりに屋台が多く出店し、なんばCITYも装飾されています。
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さいごに
今宮戎神社は昔からえべっさんと慕われ、大阪だけではなく関西の商売繁盛の神様として有名です。
十日戎では、商売繁盛を願って多くの人が押し寄せ、屋台で賑わい、大阪屈指のお祭りとして盛り上がります。
今宮戎神社へは、今宮戎駅から徒歩3分程度、なんば駅からも徒歩15分程度で行けるため、立地も良く観光としてもおすすめです。
えべっさんを祀る今宮戎神社は、古くから大阪の地で人々の商売を見守る由緒正しい、地元に愛される神社です。
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