天王寺の歴史スポット茶臼山まとめ!大阪夏の舞台の跡地へ実際に行ったレポ、アクセス、現在の状況等の詳細

茶臼山の山頂

天王寺の歴史スポット茶臼山(ちゃうすやま)は、史跡や自然を感じられる貴重な場所です。

大阪冬の陣では徳川家康、大阪夏の陣では真田幸村が本陣にした場所としても有名です。

茶臼山の周辺は都会の騒音から離れた癒しスポットにもなっているため地域からも愛されています。

茶臼山の歴史、おすすめの景色、アクセス等の詳細をご紹介しましょう。

天王寺の茶臼山:基本情報

茶臼山の頂上

茶臼山の基本情報はこちら!

  • 住所:〒543-0063 大阪市天王寺区茶臼山町1-108(天王寺公園内)
  • 標高:26m
  • 種類:府指定史跡
  • 指定年月日:昭和47年3月31日
  • 時代:古墳時代
  • 見学等の問合せ先:天王寺動植物公園事務所
  • 電話番号:06-6771-8404
  • 休日:無し
  • 開園時間:07時00分~22時00分
  • 料金:無料

茶臼山は大阪五低山(標高30m以下)にも数えられます。

茶臼山の周辺には唐沢園、一心寺、堀越神社、安居天満宮、天王寺動物園、てんしばがあります。

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天王寺の茶臼山:アクセス

茶臼山の山頂

茶臼山へのアクセスはJR、OsakaMetro御堂筋線&谷町線天王寺駅より徒歩15分程度です。

私はてんしばを抜けて茶臼山へ向かいました。

茶臼山への道のりは初見だとわかりにくい部分も多く迷いやすかったです。

天王寺の茶臼山:歴史

茶臼山の歴史の説明の看板

天王寺エリアの四天王寺の南西に位置する茶臼山は江戸時代初期の歴史に深く関わっています。

大坂冬の陣では徳川家康、夏の陣では豊臣方の真田幸村(信繁のぶしげ)の本陣でした。

茶臼山の戦い(天王寺口の戦い)の舞台として有名です。

徳川家康の伝記である武徳編年集成にも茶臼山に関しての詳細が記載されています。

大阪冬の陣は1614年、大坂夏の陣は翌年1615年におこなわれています。

高い建物が無かった時代の茶臼山は展望台のように遠くまで周辺を見わたせたのでしょう。

標高26mの茶臼山は、天保山が有名な大阪五低山の1つとしても長年親しまれています。

天王寺の茶臼山:実際に行った感想、おすすめの景色

茶臼山の山道

天王寺駅からてんしばを抜けて茶臼山へ向かいました。

2023年11月現在、大阪市立美術館が工事中のため少し迷いやすい道のりになっています。

茶臼山への道中は非常に穏やかで自然をたくさん感じられます。

河底池(かわぞこいけ)を眺めながら茶臼山を目指しました。

茶臼山の山道

茶臼山は低山といっても山です。

道は整備されていますが、なかなかに険しく普段から運動をしていない身からすると厳しいものがあります。

これぐらいの山道ですら厳しいだなんて、大阪の陣を戦い抜いた武士には笑われるかもしれません。

茶臼山の歴史の説明の看板

山道にはおすすめのフォトスポットの看板があります。

あべのハルカス

茶臼山から見るあべのハルカスは江戸時代から現代までの歴史の流れを感じるおすすめの景色です。

麓から10分もかからず頂上に到達できます。

茶臼山の山頂

山頂にはベンチや歴史を説明する看板、茶臼山の記念碑等があります。

大阪の陣にまつわる歴史の看板には、茶臼山周辺の地と照らし合わせながらの解説がおこなわれており興味深かったです。

茶臼山の歴史の説明の看板

山頂からは大阪城を見つけられませんでしたが、江戸時代初期は見えたのかもしれません。

2023年現在、茶臼山は自然が保護されつつ、歴史の看板で大阪の陣を学べる場所です。

周辺はビル群の開発が進んでいますが、大切に保存されていました。

登頂記念として登頂証明書(1部100円)が茶臼山北側の一心寺存牟堂で配布されています。

茶臼山から一心寺までは徒歩5分程度ですが、下山にも体力が必要でした。

天王寺の歴史:周辺の史跡

一心寺

茶臼山周辺には歴史にまつわる史跡が多く存在しています。

本陣を構えていた徳川家康、真田幸村の史跡は特に多く見られました。

安居神社、一心寺は大阪の陣とも深く関わりのある場所です。

安居神社(安居天満宮)

さなだ松

安居神社は少彦名神(すくなひこなのかみ)、菅原道真を祀る古社です。

幸村最後の地としても有名です。

真田幸村は大坂夏の陣にて1615年5月7日に安居神社の一本松の下で戦死したといわれています。

享年49歳でした。

真田幸村の像

神社には真田幸村の像や記念碑も建てられています。

天王寺の喧騒からは想像もできなほど静かな場所でした。

神秘的な雰囲気がある不思議な神社です。

神社がそこまで大きくないため一本松や真田幸村の記念碑はすぐにわかります。

住所:543-0062 大阪市天王寺区逢坂1-3-24

一心寺

一心寺

一心寺の発祥は文治元年(1185)で 浄土宗の法然上人がこの地の四間四面の草庵荒陵の新別所(あらはかのしんべっしょ)で日想観を修せられたことが由来とされています。

歴史のある神社のため江戸時代初期よりも前の偉人の記念碑もありました。

徳川家康との繋がりが深く大阪冬の陣では一心寺にも本陣が置かれています。

一心寺にはなんと、真田家が利用したといわれている真田の抜け穴もあります。

石の板の下が真田の抜け穴だそうです。

真田の抜け穴

この抜け穴は茶臼山に繋がっていたのか、それとも戦の裏が取れる場所へ行けたのか想像が膨らみます。

徳川家康を守った霧降りの松もあります。

霧降りの松は真田軍の突撃から家康を守ったとされています。

この松が無ければ江戸時代も無かった?!なんて歴史を考えさせられます。

霧降りの松

一心寺は想像以上に広く大勢の人で賑わっていました。

真田の抜け穴や家康を守った霧降りの松の場所がわからない方は、インフォメーションか常駐している警備員やスタッフの方に尋ねてください。

私は警備員に案内してもらいましたが快く親切に場所を教えてくれました。

真田丸 (NHK大河ドラマ)が放送されたことで真田幸村がピックアップされたこともり、真田の抜け穴をふさがなければ良かった!と悔んでいると関係者が話していたという裏話も聞けました。

一心寺から安居神社までは徒歩5分程度です。

住所:543-0062 大阪市天王寺区逢阪2丁目8-69

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さいごに

茶臼山の歴史の説明の看板

茶臼山は長い江戸時代の始まりを告げる戦である大阪の陣の重要な史跡です。

徳川家や真田家の歴史を感じれらながら、天王寺の喧騒から離れてハイキングも楽しめる場所でもあります。

茶臼山、安居神社、一心寺は観光しながら1周すると1時間程度はかかる道のりであるため計画的に歩きましょう。

茶臼山では真田家や豊臣軍を破って徳川を天下のものとした江戸時代の始まりの瞬間を感じられる自然豊かな場所です。



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